form runの調査

form run とは

フォーム系のSaaS form.run

背景

マッチング系のサービスにおいて 一方が任意の項目を設定する -> もう一方が回答する といったモデルを設計するときに参考になるので調査した。

できることを調査

1. フォームの項目が自由に設定できる

フォームの項目はかなり自由度がある。以下興味深かったものを列挙

  • 選択肢に「その他」を追加
    • その他を選択した時だけ追加でフリーテキストの入力フィールドが表示される
  • 画像付き選択肢
  • 日付選択
  • 条件付き選択肢
    • ある選択をした時だけ追加で出てくる選択肢
    • 例. ECサイトで配送先の選択: 置き配を選択 -> 玄関前か、宅配ボックスかといった選択肢が表示される
  • ページ分割
    • 途中の情報をどこに保存するんだ問題が出てくるので、ここやってくれるのは嬉しい。

2. フォームの項目に回答できる

回答がついた後にフォームの項目を編集、削除したらどうなるか?

フォームの項目と回答は直接は結びついていないっぽい。 回答は データ項目 というものに結びついている。

  • 新しい回答が作られたときに、対応するデータ項目がない場合は新規に作成される。
  • データ項目設定は以下のように編集できる
    • f:id:hayabusa1113:20210719184352p:plain

つまりフォームの項目からデータ項目設定は作られるが、その後フォームに表示する項目を編集、削除してもデータ項目は更新されず、ユーザーが手動で編集できるようにしている。

回答の集計もデータ項目ベースで行うっぽい

考察

  • データ項目を用意したメリット
    • フォーム経由の回答以外の回答もインポートしやすい
      • 既存のデータをインポートして回答の集計に役立てたいとか
    • フォームの項目を物理削除できる
      • 回答は直で紐づいてないので、消そうと思えばフォームの項目を物理削除できる。これによってフォームの項目周りの設計はシンプルになると思われる。
  • データ項目を用意したデメリット
    • 余分な概念が入る分冗長
    • ユーザーはデータ項目という概念を理解し、扱う必要がある